好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

長野県上田市の出版の聖地へ

「出版の聖地」と言われる長野県上田市にあるエデターズミュージアム。その館長、荒井きぬ枝さんのインタビューに来ています。ここは理論社社長、亡き小宮山量平氏の編集室と言われるところ。理論社は、戦後、平和の息吹を形にと、「同胞よ、地は貧しい。われらは豊かな種子を蒔かねばならない」を志しとして、後に著名となる作家を発掘して育て、本を送り出してきました。その後、世界的な核武装、軍備拡大、それを正当化する言論統制が、公然とまかり通る中、一番被害を受けるには子どもたち。子どもの心の糧となる文学を作ろうと、創作児童文学の作品を送りだします。「自分の脚で立ち、自分の頭ので考える自立的精神の成長を願って」と。また広く文学、映画への思いも強く、山田洋次監督などとの交流も。灰谷健次郎永六輔さんなど1年に何回も訪ねてきたとか。部屋は凄まじい本の山。15000冊。作家の手紙の現物もあり、貴重な空間でした。びっくりしたのは荒井さんがうなぎ屋の女将さんもやってること。「互いに違う取り組みなのが、効を奏してるらしい」ですって。強調したのは、現実から逃げないこと、でした。声を上げ続けてこそ変わると。ふっくり蒸しあがった大きなうなぎが美味しかった。f:id:office2b:20190830152302j:imagef:id:office2b:20190830152309j:image