2022-01-01から1年間の記事一覧
ある日のエッセイ塾のテーマは「小さな暮らし」。 暮らしに関わることをちゃんと綴ってみようというもの。難しいのは自分の思いを分かりやすくどう伝えるか。伝える言葉は、伝える気持ちが支えているとは言いますがー。 詩人・まどみちお氏曰く、 世の中に「…
12月は4冊目となる生徒さんたちが作る文集が完成。仲間と自分が書いた作品を、まとめて自分で製本して文集にしあげ、一品持ち込みでの望年会を開きました。 書き続けることは相当な努力がいります。その努力を皆たたえあつての集まり。コロナの関係で来れな…
エッセイ塾では生徒さんに学ぶことが多々あります。世代が異なることも、自分では思いもつかない視点に出会える面白さがあります。 エッセイの作品づくりには、平凡の中に非凡さを見つけることが肝要で、常識的な見方をいかに転じてみせるかが勝負どころ。平…
塾では楽しい出会いも大切にしていて、11月21日は、生徒さんのひとりが拝島にある石川酒造の蔵で書などの展示をするというので、皆と出かけました。明治からある老舗。膨大な敷地に立つけやきの美しいこと。いくつもの蔵のひとつでの展示場は、ライブもやつ…
11月13日、夫が勤務していたジャパン・プレス・サービスの方の案内で、東京・八王子にある霊園に。小林多喜二や宮本百合子なども入っています。 子どもたち2人も同行。山裾にあり、それは広いところで、周りは見渡す限り林。落ち葉が舞い落ちる中をお墓に向…
10月22日の「女性作家で楽しむ読書室」はマリリン・モンローを取り上げました。 『アメリカで一番美しい人ーマリリン・モンロー』(岩波書店)では新しい発見がたくさんありました。 ハリウッドの女優たちの「#MeToo」運動に先駆け、マリリン・モンローも告発…
ひとり暮らしになつて困っひと多発ことのひとつが、ひと束野菜を買ったらいつまでもあること。これではいろいろは揃えられない。 スタッフのAさんは我が家に来る時は「野菜持って来たよ」と、冷蔵庫に残ってる野菜などあれこれたくさん持って来てくれる。1 …
エッセイ塾の生徒さんたちと、東村山の正福寺で行われている地蔵まつりへ。青い空。久しぶりな爽快感。連れ出してくださる生徒さんに感謝です。 寺には国宝のかんのんそあり。開帳されるとのこと。しばしお顔を拝顔するも、さつさと進まねばならず、いずこも…
エッセイ塾の生徒さんが、エッセイ集で書いたさくをまとめて本にしました。「見上げれば青い空」,なにがあつても空を見上げれば広い空が広がってる。たいしたことないよ、という自分への応援のような題名ですね。 ほんの小さな日常の出来事を綴っています。…
スペース「すてーじ・刻」ではスタッフの交流も大事にしていて、10月31日.青梅にある繭蔵へ。 すぐ近くにはこじんまりした木製のシネマもあり、良心的な映画がかかつていました。席は20席くらいかな。カフェも併設されていて、街中にこんな映画館があるなん…
勇気、元気、のんき。これからはこれでいきたい。 おおげさな目標は持たず、他人のものさしに縛られず、苦手なことはできるだけ避けるて通る。気持ちいいことだけ自分のスタイルでコツコツと続けます。 キーワードはゆるさ。「自分らしさ」なんて考えません…
10月22日の「女性作家で楽しむ読書室」でマリリン・モンローを取り上げ、 特に『アメリカで一番美しい人ーマリリン・モンロー』(岩波書店)では新しい発見がたくさんありました。 今まで持っていたイメージとあまりに違います。生まれながらに家庭のあたたか…
ものを書くにはユーモアがなくては面白くないし、読んでいて「ほっとするなあ」「きっといいことあるかも」という暖かな気持ちがもらえなくてはつまりません。人の心をゆするのはそうしたハートです。1994年、高校生がつづった一行詩「父よ、母よ」がテレビ…
先日開いた「女性作家で楽しむ読書室」は海外文学を日本に紹介した作家を取り上げました。「クマのぷーさん」の石井桃子、「赤毛のアン」の村岡花子、「小公子」の若松賤子ですが、どの作家も女性が一人の人として認められていない時代にあり、もがきつつも…
年齢を重ねて決めたこと。暮らしの引き算、人との足し算、家族との割り算です。 やっかいなのは引き算。 ある年齢になってから「したいこと」しかしない生き方に切り替えました。小さなことも納得のいかないことには同意せず、文句は言わないけれど、しない…
「私の三丁目の夕日」という作品を宮城県のAさん(72歳)が送ってくれました。映画にもなった「三丁目の夕日」。昭和30年代のノスタルジックな思い出の町に、心が喜ぶと言います。 Aさんの実家は印刷所でした。近所の人は「かっぱん屋」と呼び、「なぜカッパ…
今はまだまだ体力も頭もそれなりの熟年世代。とは言いつつ、80代で本が出版できるかとと問うなら、疑問です。 今月、私が出版を手掛けたのは、エッセイ塾の生徒、Oさん(84歳)。3冊目です。 最近、体調を崩してお休みが続き、「もう来れないのでやめる」と言…
人を動かすのは言葉です。どんなに相手を思っていても、伝えなければ分かりません。そのひとことが人生を変えることがあります。 Eさんの「ひとこと」は、母を亡くしたときにもらった知人の手紙と、その頃たまたま目にした詩でした。 実家は阪神淡路大震災の…
エッセイ塾では生徒さんに学ぶことが多々あります。世代が異なることもあり、自分では思いもつかない視点に出会える面白さがあります。 エッセイの作品づくりには、平凡の中に非凡さを見つけることが肝要で、常識的な見方をいかに転じてみせるかが勝負どころ…
夫が亡くなって4か月。やつと現実の風景が見られるようになつたと、感じます。ただただ平常心で、夫のことはそのままに、以前のようにあれこれ動き、書き、話しています。 そんな日々の中、やはり料理を運んでくれていた友人のすごさ、頭が下がりますね。月…
不思議なほど食に対する関心がなくなつた。飲み物だけですましていたり、固形物が取れない。というより必要としない感じになる。 何日もそんなことが続くと、やれ食べろ、体が持たないからと、食べることを強要される事態が出て来る。 体が要求しないんだか…
ほんとに辛くてたまらないときは、ある音楽を聴いて、ガッチリ泣くといいのだと話したAさん。先日、私を心配して来てくださつたとき、その音楽を教えてくれた。 カツチーニの「アベマリア」とウクライナの歌手ナターシャの歌。体にジーンと応えていくのが分…
長野でほぼ自給の暮らしをしている友人からハガキが届きました。NHKFMで大好きなチェロ奏者パブロ・カザルスの「鳥の歌」をたまたま聴いて、ふと気がつくと私と聴いていたとのこと。 肩と肩がほんの少し触っていて私の体温を感じていたのだと。互いの心が振…
鹿児島県大島郡の男性が、この本を県の図書館に依頼して、目の見えない方たちにも読んで欲しいと、申し込んでくれました。 お礼の電話をすらと聴いていたところでした。まだ若い方のよう。嬉しいですね。
1か月休み、心ここにあらずの日々もありの中、なんとか日常をと、始めました。 嬉しいことに、塾の前に、生徒の皆さんが私を囲む食事会を開いてくださった。なかなか言葉の出ない私、気持ちを和らげようとしてくださる。私だけでなく、突然兄や母を亡くした…
やっと書ける気持ちになりました。5月末、突然、夫が亡くなりました。74歳。 その日、久しぶりに遠方の孫の運動会に行き、娘家族と戻って来て、賑やかに夕食。2階に上がり、私の本のことをパソコンでやってもらい、私は下に降りてしばらくして夫の部屋を覗…
先日、私の著書『あした転機になあれ』を読んだ方から長い手紙が届きました。お連れ合いが病いで寝込んでおられ、それもとても厳しい状態なのです。 もし、最悪なことが起きたら、一人で生きていけるのかと〜。 こんな状況なのに、わざわざ手紙を書いて投函…
出版した「あした転機になあれ』の表紙が額に入りました。なかなか素敵ですよね。 表紙を描いてくれた書家の森谷明仙さんが作ってくれました。 日々、感想が届き、胸が熱くなります。その一部。「気持ちをズンとつく言葉がありました。内容もさることながら…
スペース「すてーじ・刻」ではスタッフの交流を大事にしています、名づけて「ときどきの会」。ときどきやるからです。 いろんな取り組みをするだけでなく、自分たちも楽しもうというわけ。 4月17日はミニライフを楽しみつつ、ランチ。コロナ禍になつて久し…
愛知県豐田市の中根さんからは25冊の注文かありました。中根さんは第3空間絵画教室や朗読会を開催。生徒さんが絵を描いているときに、本の中からひとつずつ読んで聞かせたところ、多くの方が手にとってくれています。「文が短いのもいいし、書いてあることが…