2021-01-01から1年間の記事一覧
2年間書いた作品をそれぞれが本にまとめました。塾では自分の作品を自分で本に仕上げていきます。 表紙にカレンダーの絵を使ったり、布地のもの、昔懐かしい柄を使ったり、糸で綴じ締めたり、この日の朝まで格闘していた仲間もいました。とにかく工夫がいっ…
18日の「女性作家で楽しむ読書室」は作家宮部みゆきの杉村三郎シリーズを取り上げましたが、人が心の深部に持つ暗い部分を描く作品にぞっとしつつ、最近起こっている理不尽な事件と照らして話し合いました。 理屈では分かっているのに、体の中の「毒」に当た…
12:月18 日(土)の「女性作家で楽しむ読書室」は宮部みゆきの第2団として杉村三郎シリーズの中の「誰れ」「昨日がなければ明日もない」「名もなき毒」の3冊を取り上げます。 山梨からも参加してくださる読者の方もいて、なかなか盛況になりそうです。それにし…
『徒然草』に「刹那をはこんでいく」とありますが、「運んでいく」という感覚が大事で、目の前のことを丁寧に心を込めてし終えていく、その接続が人生だからという意味です。 以前、取材していてドキッとしたのは、老化すると人を祝福できなくなるということ…
エッセイ塾では生徒さんが出版すると、みんなでお祝いします。書き上げ、まとめるというのは大変な力が必要で、忍耐力のいる作業。その健闘を祝い、喜び合う場を必ず設けています。こうした場で締めくくってこそ、みんなで書きあうということの嬉しさにつな…
「当事責任というか、人として責任をとる、自分がアクセルを踏むという意識が欠けているのではないか」 映像作家・鎌仲ひとみさんの言葉を思い出します。講義をしている明治大学内の喫茶店で会いました。 原発、エネルギー、放射能をテーマにした映画を撮り…
10月4日.「米騒動とジャーナリズム」をテーマに、夫がほぼ2時間の講演をやつた。このテーマは、彼が参加して出版した本の題名。賞ももらつている。 日程を詳しく知ったのが前々日。やばい!夫は事故で大きく脳を損失。一時は知能は6歳程度。寝たきりと太鼓…
9月25日.「女性作家で楽しむ読書室」は、宮部みゆきの「理由」を取り上げました。この日はたくさんの方が来てくれ、コロナ禍の中、話合うこと、交流すろことの大切さを実感。 この作品では、どこにでもいそうな家族、家庭、男女が、ある日突然いがみ合い、…
脳科学者の黒川伊保子さんをたまたまテレビで拝見。テレビ局で女性脳と男性脳の違いをとくと聞いたこを思い出します。 夫とのいさかいなどを聞くと、黒川さんは「理解してもらおうというのがそもそも無理」とバッサリ。男性脳は右脳と左脳をつなぐ渡り廊下で…
いつから人は死を自然なこととし受け入れられなくなったのだろう。ある女医さんの話を聞きつつ、思いました。 著書にはこんなことも書いてありました。「誕生の苦しみに比べると死ぬなんてよほど楽なはず。出産のときの、あの痛さ。暗くて狭い山道をくぐり抜…
話をしてくれる司書の方からのメールです。 「理由」では、幾重もの家族の姿を通して現在の社会が映し出されます。古き良き時代を生きた善良な人々。ところが、無差別殺人、劇場型犯罪など現代の世相は謎に満ちています。 家族も友も過去の一切を捨てて都会…
コロナ禍で思うのは、人生は自分次第ということ。歳を重ねるとグチも多くなり、手許の幸せが見えなくなります。誰だって事情を抱えて生きているのに、それを誰かのせいみたいにと思って暮らしているなんて、毎日が楽しくありません。 人生の達人とは「上手に…
「江戸しぐさ」ってご存じですか。エチケット集ではありません。上に立つ人のしぐさです。「気持ちよく生きるための知恵であり、心構え」といえるでしょう。 「こぶし浮かせ」をご存じですか。江戸時代、渡し船では後から乗るお客のためにこぶし分だけ腰を浮…
年齢を重ねると自分をついつい甘やかせてしまいますが、作家・吉武輝子さんはハードルを高くして生きていましたね。 なんと63歳で俳句を始め、64歳で大学講師、65歳で歌、77歳から書道。 「あなたならできるわよ」というおだてに乗って楽しむのです。 「人生…
作家・エッセイストの阿川佐和子さんの『聞く力』を再度読んでます。 阿川さんとはNHKで会いました。私も20歳から新聞の仕事に入り、事件モノもあるので、会った人は軽く2千人は突破しているはず。そのたびに相手を「わかる」準備を念入りにするのですが、や…
NHKの「ラジオ深夜便」アンカーだった宇田川さんと会いました。 いつも食事はひとりで行くのだとか。 「ひとりで食堂に入れないという人が信じられない。かわいそうと思われないかとか、惨めみたいとか、そんな締め付けを自分がやってはダメ。人は基本、ひと…
今日は8月15日。敗戦の日です。 たまたまテレビで女優で歌手の中村メイコさんを観たことから、インタビューしたときのことを思い出しました。 2歳でデビューしたメイコさんは、あまり学校に行っていません。戦意をあおる言論統制をよしとせず、筆を折った作…
8月のエッセイ塾では元NHKアナウンサー・山根元基世さんのインタビューを紹介しました。 山根さんが取り組んでいるのが子どもの話し言葉を育てる活動だからです。子どもの「言葉の欠落」の及ぼす影響がすごいのです。コロナ禍でますます進んでいくようで警鐘…
五輪を振り返る菅首相の言葉や、IOCが菅首相や小池都知事らに表彰たるものを与えたことを見ると、国民の思いとの格差の大きさを感じます。ボランティアで詰め続けた医師や看護師たち。「そこに困っている人たちがいるから」と淡々と語るこの方たちがいてこそ…
「すてーじ刻」では、最近はスマホを駆使できることが求められていることから、23日、「わか0ないことを解決する」スマホ教室を開きました。 近くはワクチンの申し込み。いろんなことがスマホを通じてのことが増え、分からないままにならないようにと開いた…
日本画家の堀文子さんの言葉です。アトリエに訪問したのは フリースペース「すてーじ・刻」で「断捨離的 心の整理塾」を開いていた頃。 最終回の「整理塾」は、「ガラクタって何? どうして捨てられないの?」がテーマでした。「ガラ」とはガラガラと物が触…
エッセイ塾で2年かけて書いた作品をまとめています。題名は『私のおしゃべり』。46頁の本です。 日頃思っていること、知らせたいこと、面白いこと。ほんの小さな出来事が短編になって続きます。誰にでも起こること、体の変化、ささいでも、だからこそ共感が…
家族の変遷について、上野千鶴子著「近代家族の成立と終焉」.石井美智子著「人工生殖の法律学」をもとに学び、交流しました。 歴史からさぐると、常に支配する者に人権もなにもかも無視される扱いを受けてきた女性。武士階級の「家」は、女性を生産労働から…
6月は、生徒さんのひとりが、山梨の小菅村から通っているのですが、今回、塾が終わつた後、フラワーセラピーをみんなにやつてくれました。 わざわざ村から摘んできてくれた花などを、参加者がそれぞれ選んで小さな入れ物にさします。 性格がでるようですね。…
スペース「すてーじ・刻」のスタッフは、「ときどきの会」と称して、いろんなところにでかけ交流と面白さを楽しんでます。 6月は、角川ミュージアムへ。角川書店と所沢市のコラボした文化施設。その前に旬の野菜がたっぷりの食事へ。スタッフが顔を合わせる…
先日のエッセイ塾の日のこと。生徒さんが休憩時間に読んでくれた知り合いからのメールに、思わずわが身を重ねちゃいました。〇〇には自分の思う年齢(60? 70? 80?)を入れてどうぞ。 「恋に溺れるのが18歳、風呂で溺れるのが〇〇歳。道路を暴走するのが18歳、…
人生には意気軒昂な「上り坂」と、熟年以降の「下り坂」(あまりいい響きではありませんが)と、もうひとつ「まさか」という坂があります。 この坂は相当な曲者で、言葉の響きがどうもいけません。近寄りたくない感じというか、いや~な悪いことが起こると言…
ここまで情けないかと思う菅政権。私もやっとネットでコロナのワクチンの予約をしましたが、高齢者にこんなことを強いるなんておかしいんじゃないの?と怒りで一杯になっていたら、東京新聞のコラムに同意見あり。なかなかいいので紹介しますね。 コラムでは…
ひとりごとです。 勇気、元気、のん気。これからはこれでいきたい。おおげさな目標は持たず、他人のものさしに縛られず、苦手なことはできるだけ避けます。気持ちいいことだけ、自分のスタイルでコツコツと続けます。 キーワードは「ゆるさ」。「自分らしい…
最近ヘンじゃないと感じることが多い。歳を重ねると、元気でいることがとても求められるからです。この歳まで使った身体、茶碗だって欠けるし、下着だって黄ばんでくるのに元気でいられるわけがない。 ある作家いわく「元気でいることが求められるあまり、老…