好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

長野県上田市の出版の聖地へ

「出版の聖地」と言われる長野県上田市にあるエデターズミュージアム。その館長、荒井きぬ枝さんのインタビューに来ています。ここは理論社社長、亡き小宮山量平氏の編集室と言われるところ。理論社は、戦後、平和の息吹を形にと、「同胞よ、地は貧しい。わ…

清瀬市の女性広報誌「Ms.スクエア」にインタビュー記事

このほど女性広報誌のインタビューを受けました。今日校正ずみ。10月発行とか。この広報誌は全世帯に配布されていて、行政としても稀有な取り組みと思いますね。驚いたというか、楽しかったのは、取材に来た女性たちがなんと5人、1人は役員で付き添いかな。4…

戦時下に今放り込まれたらー。

東京芸術座の公演「終わりに見た街」を見ました。原作は山田太一。現代に住む一家が、ある日突然戦争ただ中の昭和19年にタイムスリップしてしまいます。周りはがんじがらめに統制された社会。何とかこなしていくものの、まもなく東京大空襲の日。悲惨な爆撃…

カツオがきた!

「カツオが届いたよ。食べにおいで」。年何回か、そんな電話がきます。タコ、カイ、サンマ、牡蠣とありとあらゆる海の幸が、もう何年も。早速明日夜はご相伴。電話の彼女は三陸出身。あの東日本大震災で実家は壊滅。両親は今も仮住まい。主宰する雑誌の読者…

自己紹介を四字熟語でどうぞ

うまい文章とは何でしょうね。すごい作家のようになることではないはず。 単純なんです。さっと読めて、ああ、そういうことを言いたいのねと、読んだ人に伝わる分かりやすい文章です。これは料理と同じこと。 特別すごくうま いとは言えないけれど、また食べ…

エッセイは誰のために書く?

昨日の出版パーティに初参加の女性。いわく、だらだら書いててつまらない、何を書いたらいいか分からない。そして、上手くなりたい。ん〜。それは無理かな。上手いエッセイって、書店で売ってる本のように?私はエッセイ塾の開口一番、上手いエッセイなんて…

エッセイの出版パーティ開く

8月20日のエッセイ塾は出版パーティ。出版したのは先にYさん(八四歳)。たくさんの煮物等のパックとともに登場。体の不調等で塾から遠ざかっている80代の方たちも駆け付けました。出版パーティにはみんなに声を掛けます。「書き合う」仲間のつながりはかけが…

動詞がなくなっていく

「動詞」があまりにじゃけんにされているのでは。 あるジャーナリストは「現代は名詞が氾濫し、動詞が乏しくなっている」と言います。 昔はなじみの動詞が暮らしにたくさんあったとのこと。鉛筆を削る、薪で風呂をわかす、お米をとぐ、雑巾で床を拭く等々。…

会話で育ちたい

集いで「話育」のことを話しました。食育と基本は同じ。会話で育てたい。育ちたい。食事や風呂で、喫茶店でもいいけれど、まずは相手の話をじっくり聞くことに尽きます。脳科学ではキレやすい子は小さい頃の会話不足、いわばコミュニケーションができないこ…

人生とつきあう方法のヒント

どうしたら共感が生まれるのでしょう。思いを伝えられずがっくりすることが多々ある今日。でも簡単なのです。相手はすでに知っているのだけれど、気付かないでいることを、何が変なのか分からないけれど、ナンカ変と感じていることを、言葉にすることなので…

老いていくこと

先日会ったAさん(72歳)の話は年齢を重ねることについて考えさせてくれました。 彼女は最近特に写真に映るのを避けるようになりました。化粧するときの鏡の中の自分は結構まあまあで同年代の女性より若く見られている気がしていたのですが、ある日、スマホで…

白骨化した?小野小町

フリースペースの「女性作家で楽しむ読書室」は元司書のCさんの語り口の魅力あってこそ。小野小町にはギョッでした。 その様子をCさんの話から少し。小町が百人一首で後ろ向きに描かれていのは、あまりの美しさに絵師が顔を描けなかったからとか。 でも本当…

モノ言えぬ病室で、母の声が聞こえる

人を動かすのは言葉です。どんなに相手を思っていても、伝えなければ分かりません。そのひとことが人生を変えることがあります。Aさんの「ひとこと」は、母を亡くしたときもらった知人の手紙とたまたま目にした詩でした。 実家は阪神淡路大震災の激震地区。…

生きている理由は幸せを見つけることではない

安積遊歩さん(62歳)と長女・宇宙(うみ)さん(22歳)の共著『多様性のレッスン』のトークショーがありました。ともに骨形成不全症という障害があり、車椅子。 骨が十分成長せず、ささいなことで骨折します。遊歩さんは13歳までに20回近く骨折。生まれてから2…

84歳で3冊目の本を出した生徒さん

今はまだまだ体力も頭もそれなりの熟年世代。とは言いつつ、80代で本が出版できるかと問うなら、疑問です。 今月私が出版を手掛けたのは、エッセイ塾の生徒さん、Yさん(84歳)。3冊目です。 最近、体調を崩されてお休みが続き、「もう来れないのでやめる」と…