好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

2012-01-01から1年間の記事一覧

集い開く

9月11日、私の主宰する雑誌「ウィメンズ・ステージ」の11回目の読者の集いを、落ち着いた雰囲気の白金甚夢迎賓館で開催。これまで100人規模で開いてきたが、これからはこじんまりと、参加した人たちがちゃんと触れ合えるものにしようと、テーブルに着席。コ…

聞く力 とは

作家・エッセイストの阿川佐和子さんの『聞く力』がヒットしています。『週間文春』の対談連載の体験をまとめたもので、インタビューとはなんぞやを説いたもの。 阿川さんとは八月、NHKで会いました。私も二十歳から新聞の仕事に入り、今も女性誌でインタビ…

福島の家族に来てもらいました

8月、清瀬のNPO団体の「東京親戚プロジェクト」の取り組みに応え、フリースペース「すてーじ・刻」に福島市の一家族Aさん一家に来てもらいました。祖母、母親、長女・中2、次女・5歳。父親は単身赴任中。自宅は自主避難地域。5歳の子の通う保育園は8月5日か…

声と体の不思議

「身体と声の健康教室」を開く、「こころの五線譜」が肩書きのAさん(六十四歳)。心理カウンセラー・ポピュラーボーカリストで、「心をほぐす音楽」といわれます。 「こころの五線譜」とは、心の琴線に触れる、細やかな心の音という意味。小柄でよく笑い、目…

脱原発の映画

「私は力のない者ですが、なんらかの形で行動に移すよう努力したい」。七月二十八日に行なったフリースペース「すてーじ・刻」主催(清瀬市後援)の「脱原発映画『みえない雲』の上映と講演」に参加した若い母親の感想です。 会場満杯の七十五人も参加。 映画…

伝わる心

長野のお酒をいただきました。濃紺の二合瓶。ラベルには手作りの和紙に「ありがとう」の筆文字。私の編集する雑誌の読者で書家のSさんから。五十代です。瓶の口を覆う濃い緑の和紙も、それを縛る紐も手作り。和紙を使った洒落たデザインの箱もそう。東日本大…

キューバ音楽に浸る

6月開いたドキュメント映画を見る会は、キューバ音楽に魅せられた映画監督ヴェンダースとギタリスト、ライ・クーダーが綴る感動の音楽ドキュメンタリー。ライ・クーダーがキューバ音楽の古老たちと創り上げたアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、…

旅するエッセイ塾

一泊の「旅するエッセイ塾」を六月十四、十五日、山梨・小菅村にて開塾。小菅村は標高六百メートルにある森林の村で人口は八百人足らずです。 きっかけは、ここでキャンプ場を経営する生徒・Aさんがいたこと。みんな、彼女のエッセイに登場する村が見たくて…

人の話が聞けない

人の話が聞けない人が増えています。 親が子どもの話をきかない。夫が妻の話をきかない。医者が患者の話を聞かない。 口をはさんで話をとったり、結論を押し付ける。常に相手より優位に立とうとする感情がそうさせるようです。 大切なのは指示を出したり、方…

夫婦とは

夫婦は相手のことを知らないまま暮らせるのかもしれません。年齢が重なれば、互いに何も言わなくても一応の用事は足りてしまう。 気分転換や刺激には、気の合う女友だちがいれば十分。「夫とでかけるなんてとんでもない、茶の間がついてくる」と即座に否定と…

:原発を許さないために

女優・吉永小百合さんに十年も手紙を書き続け、先月、千二百人の参加で「吉永小百合原爆詩朗読会」を成功させたのは、私の編集する雑誌の読者Kさん、五十代。 福島在住です。 第一部は故郷への思いあふれる構成詩「今、福島の私たちが思うこと」。第二部が吉…

生きるということと死ということ

「人の命」がテーマのドキュメンタリーを製作するディレクター・Hさんを取材しました。 NHKのETV特集で死刑問題を取り上げ、昨年は二十二歳で死刑を執行された青年と、死刑を求刑した元検事の間で交わされた手紙を通して罪と罰のあり方を問う『裁かれ…

ドイツの脱原発の底流にあったもの

私の編集する「ウィメンズ・ステージ」の読者の企画した映画会に出ました。 ドイツ映画「見えない雲」。原作はチェルノブイリ原発事故の翌年の一九八六年に発売された児童小説。著者は小学校教師だったグードセルン・パウゼヴァングさん、当時四二歳。原発事…

戦争はまだ終わっていない

戦争責任を棚上げにしたままの政府ですが、戦争とがっぷり関わる女性たちのいさぎよいこと。 踊りの師匠・Mさん(六八歳)は、一九八六年、韓国慶州のナザレ園を訪ねて以来公演をやめ、ナザレ園協力会を立ち上げ、その活動を中心とする暮らしに切り替えました…

おそろし~い「未来」

フリースペースで行なう「女性作家で楽しむ読書室」の一月は、直木賞篠田節子を取り上げました。紹介するのは元司書のAさん。 一九九七年NHKでドラマ化された『女たちのジハード』は、男女雇用均等法ができたときで、男性優位の社会で模索する女性たちを描写…