山本洋子映画監督にインタビューしました。来年完成予定の「矢臼別物語」。朝ドラさながら、苦難の上、やっと開拓した土地を突然、自衛隊の演習場にされてしまったら。土地をあきらめ、ほとんどの農家が出て行く中、だった２軒が、「どうして出て行かなくてはならないのか。」と残ることを選択。結果、広い演習場にぽつんと残された2軒。電気も水道もなし。子どもたちは何キロも歩いて通学。帰りは真っ暗な高原を歩きます。でも、先生達や周りのいろんな人たちがささえ続け、行政を動かして、今は電気も水道もあり、道路も作らせました。頑張る2家族を励まそうと始まったのが平和盆踊り。全国から1000人は集まるとか。この状態でもう50年。今年も開かれた盆踊りには子どもたち、若者がたくさん。指示する人もないなか、それぞれが黙々と準備に携わっている姿は圧巻。諦めないで、普通の暮らしを守ることが、こんなに人を励ますんですね。山本監督は、「心まで壊されないことです。自分がこうありたいと思うことを諦めないと、いつか展望が開けるよと、私たちに投げかけている気がする」と言います。
