ある集いで知った音楽療法士。脳梗塞で、寝たきり、顔の皮膚のこわばりあり、失語状態の方に寄り添い、5年かかつたものの、感情が表に出てきたという。音楽は大脳の深部に直接届くらしい。よく寝たきりでも耳は聞こえてるからと、ラジオやレコードを流しっぱなしにしているところもあるが、それはダメ。彼女は耳元で歌い、手をそっと握りつつリズムをとる。機械より、人の温もりの与える影響はすごいと言う。また少し元気な人たちとは歌いつつ体操するのだが、必ず最後は、両手で自分を抱きしめてもらう。これは自己肯定感につながるという。今のあなたでいいんだよ、と身体で自分に伝えるのだ。ぜひ毎日、私たちも、自分をうんと抱きしめてやりたいね！
