好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

老いを見つめて

勇気、元気、のん気、これからはこれでいきたい

勇気、元気、のんき。これからはこれでいきたい。 おおげさな目標は持たず、他人のものさしに縛られず、苦手なことはできるだけ避けるて通る。気持ちいいことだけ自分のスタイルでコツコツと続けます。 キーワードはゆるさ。「自分らしさ」なんて考えません…

人生の足し算引き算

年齢を重ねて決めたこと。暮らしの引き算、人との足し算、家族との割り算です。 やっかいなのは引き算。 ある年齢になってから「したいこと」しかしない生き方に切り替えました。小さなことも納得のいかないことには同意せず、文句は言わないけれど、しない…

心が錆びないように

『徒然草』に「刹那をはこんでいく」とありますが、「運んでいく」という感覚が大事で、目の前のことを丁寧に心を込めてし終えていく、その接続が人生だからという意味です。 以前、取材していてドキッとしたのは、老化すると人を祝福できなくなるということ…

人間らしい脳になるのは60代から

脳科学者の黒川伊保子さんをたまたまテレビで拝見。テレビ局で女性脳と男性脳の違いをとくと聞いたこを思い出します。 夫とのいさかいなどを聞くと、黒川さんは「理解してもらおうというのがそもそも無理」とバッサリ。男性脳は右脳と左脳をつなぐ渡り廊下で…

死に方のコツ?

いつから人は死を自然なこととし受け入れられなくなったのだろう。ある女医さんの話を聞きつつ、思いました。 著書にはこんなことも書いてありました。「誕生の苦しみに比べると死ぬなんてよほど楽なはず。出産のときの、あの痛さ。暗くて狭い山道をくぐり抜…

元気でいることが求められすぎてないかな

最近ヘンじゃないと感じることが多い。歳を重ねると、元気でいることがとても求められるからです。この歳まで使った身体、茶碗だって欠けるし、下着だって黄ばんでくるのに元気でいられるわけがない。 ある作家いわく「元気でいることが求められるあまり、老…

80代の今も「進化中」

80代のAさんの仕事はトータルコーディネートファッション。惹かれるのは、研究熱心なところです。 服飾専門学校に入ったのが25歳。請われて教師として残った理由は、「他の人と違って個性が強い」ところ。それだけに反発も強く40歳直前に独立。働く女性が社…

動作がひとテンポ遅れてしまう

最近ちょっとヘンじゃないと感じることが多い。歳を重ねると、元気でいることがとても求められるからです。この歳まで使った身体、茶碗だって欠けるし、下着だって黄ばんでくるのに元気でいられるわけがない。 ある作家いわく「元気でいることが求められるあ…

音楽療法士って知ってる?

ある集いで知った音楽療法士。脳梗塞で、寝たきり、顔の皮膚のこわばりあり、失語状態の方に寄り添い、5年かかつたものの、感情が表に出てきたという。音楽は大脳の深部に直接届くらしい。よく寝たきりでも耳は聞こえてるからと、ラジオやレコードを流しっぱ…

老いていくこと

先日会ったAさん(72歳)の話は年齢を重ねることについて考えさせてくれました。 彼女は最近特に写真に映るのを避けるようになりました。化粧するときの鏡の中の自分は結構まあまあで同年代の女性より若く見られている気がしていたのですが、ある日、スマホで…

モノ言えぬ病室で、母の声が聞こえる

人を動かすのは言葉です。どんなに相手を思っていても、伝えなければ分かりません。そのひとことが人生を変えることがあります。Aさんの「ひとこと」は、母を亡くしたときもらった知人の手紙とたまたま目にした詩でした。 実家は阪神淡路大震災の激震地区。…

84歳で3冊目の本を出した生徒さん

今はまだまだ体力も頭もそれなりの熟年世代。とは言いつつ、80代で本が出版できるかと問うなら、疑問です。 今月私が出版を手掛けたのは、エッセイ塾の生徒さん、Yさん(84歳)。3冊目です。 最近、体調を崩されてお休みが続き、「もう来れないのでやめる」と…