好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

人生の整理

60代になるとこういう話が多くなる。これからの人生を考えて、いるものといらないものをはっきり分けていこうという気持ちが強くなる。私は葬式にほとんど行かない。過去のことは忘れていくことにしている。むろん、私だって生きている間のお付き合いで充分。死んでから何かやってもらってもわからないのだからどうでもよい。
自分史塾を開いてみなさんにすすめているのが人生や考えていることを本にまとめること。どう生きてきたかということだ。「ここまで生きてこれたのはあなたの周りの人たちのおかげなのだから、感謝を込めてあげてほしい。死んで香典もらっても自分じゃ使えない。形の変わった生前葬みたいかな」と。それにはっぱかけられてか、月2冊程度のスピードの発行に。3冊目に挑戦している人もいる。
とても自分史を書けないでいる私としては脱帽、まいった。
今年住所録を新しくした。遠ざかるという意味ではなく、これから付き合っていくかなあと思う人を古い住所録から書き写し、新しく出会った「これから少々ぼけていく私」を許してくれるであろう心優しい人たちを書いていく。若いときと、人を見る目が全く違っていた。