好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

「ウィメンズ・ステージ」

オペラのイベント開く

自宅で開くスペース「すてーじ・刻」では六月一日、オペラミニコンサートを開き、至福のひとときを味わいました。ソリストは水野裕子さん(四二歳)。伴奏は若いギタリスト。 たくさん集まりました それまでオペラのチケットは高いし、何を言っているのか分か…

エッセイを書く

今年のエッセイ塾のテーマは「小さな暮らし」です。 自分の暮らしに関わるさまざまなことを、ちゃんと見て綴ってみようというもの。 難しいのは自分の思い(メッセージ)を分かりやすくどう伝えるか。伝える言葉は、伝える気持ちが支えているとは 言いますが…

女性作家で楽しむ読書室

10月27日の「女性作家で楽しむ読書室」では篠田節子を取り上げました。ホラー小説が多く、彼女が作家として学んでいた時、ホラー作品花盛りだったのでは、とのこと。小川洋子などもそうらしいのです。 時代と切り結んだ作品、病巣を見つめたものが多く、それ…

暮らしの引き算、人との足し算、家族との割り算

年齢を重ねて決めたこと。暮らしの引き算、人との足し算、家族との割り算です。 やっかいなのは引き算。この頃認知症予防とかでスポーツジムのレッスンにも算数や手遊びが導入され、おバカな自分を見せられ、これって自信喪失時間かと、つぶやいています。 …

億り人(おくりびと)

「億り人(おくりびと)」の言葉もあるほど、将来不安からお金に執着する人が急増中。ただ、これは株式など投資で億の資産を築いた人のことで、私たちには縁遠しい話なのですが、こうも悪政が続くと「どう生き抜くか」を突きつけられる気がします。 四年前に…

ベトナム残留日本兵の家族

ベトナム残留日本兵をご存知でしょうか。昨年天皇、皇后がベトナムを訪問したとき会った姿が印象的でした。 以前、私が出版(『越後のBaちゃんベトナムへ行く』)を手伝い、映画化もされた著者・ハノイ在住の小松みゆきさん(七〇歳)が、この家族をずっと追…

他人ごとでなく、私ごとにできる?

あまりに問題が山積みの、今の日本。怒り狂っているでしょうが、ちょっと考えてほしい。本当に自分のことのように思えてるの? たくさんのことに首を突っ込んでいるSさん(六二)。それには理由がありました。サハリンの残留邦人の問題に取り組むようになった…

いつもトイレ探し

出掛けたら、必ずトイレマークを探す私。電車に乗降する時はむろん、街やスーパーでも見つけたらすぐ入り、喫茶店ではその位置を確認し、入る。さっきしたから大丈夫と思っても出たくなったらと思うと不安ですましておきます。 だから取材に行っているのやら…

ボイストレーニング

ボイストレーニングをすると五歳は若返る説があるのをご存知ですか。若くならなくても、なんかいいらしいのです。私も声がかすれ、声が出にくくなりました。 そこで二月、スペース「すてーじ・刻」で女性のボイストレーナーを招いて勉強と実践。熟年男女が参…

過去のエッセイ塾の講義から

九月のエッセイ塾のテーマは「動詞を使いこなす」でした。 あるジャーナリストは 「現代は名詞が氾濫し、動詞が乏しくなっている」と言います。 昔はなじみの動詞が暮らしにたくさんあったとのこと。鉛筆を削る、薪で風呂をわかす、お米をとぐ、雑巾で床を拭…

ブログ更新

ブログ更新、まめにしますね。

戦争法反対

国会包囲行動に参加。夜も昼も。ここをはずしたら、戦前に戻るぞと言い聞かせて。それにしても女性の多さ、パフォーマンスの楽しさにおおいに勇気をもらいましたね。国会「論戦」といえるか。安倍首相の、自分の言葉にのみ、こだわっている姿勢に怒り、怒り…

顔を見つめてから一日の始まり

人生にはターニングポイント(転機)があります。 長野に住むAさん(六十代)の見事さに驚きました。 最初の出会いは、Aさんが私の雑誌の読者になったとき。当時は別荘住まいでした。私の主宰するスペースのようなことをやっていきたい、集いを開くからと呼…

忘れられない人

『16歳の花嫁』を出版したTさんが先週、亡くなりました。八十四歳でした。 塾に通って十年近くになり、出版した本は四冊。この本は第一作です。 貧しい村に七人兄弟の長女として生まれ、戦争の中で育ちます。十五歳のある日、学校から帰るなり母親から「今夜…

年金がねらわれているぞ

高齢期に、自分のお金を自分のために使えない人が増えていることをご存知ですか。 高齢期の方の相談にのっている六十代の女性社会保険労務士の話です。 多いのが、年金が入金されない、誰かに年金を取られたのではという相談。記帳忘れもあるものの、お金の…

原発

四月から福島県双葉郡楢葉町は警戒区域解除となりました。もう帰っていいよということです。この町出身で今はさいたま市に住むTさん(六六歳)の怒りの声をどうぞ。 飲み水は山の上のダムから取るのに山は除染しない。環境庁は、放射能は下に貯まるから大丈夫…

サザエさんに会う

日本女性放送者懇談会のウーマン賞授賞式が3月12日行われた。45周年特別賞として「サザエさん」&加藤みどりさんに。「サザエさん」が生まれたのは1969年。日々の生活の機微、人間のおかしさ、優しさを、暮らしの中に織り込み、ほっとさせてくれる。なんと20…

エッセイを書く

3月のエッセイ塾では「音で身近なものを表現する」を課題に。特別なことがなくても、台所の炊飯器の音、湯の沸く音、包丁で切る音等、なんと身近にいろんな音があることだろう。家の中にいても、通りすがりの小学生の声、バイクの音、靴の音。どう自分に聞こ…

『越後のBaちゃん ベトナムへ行く』映画になる

私が編集・出版した本『越後のBaちゃん ベトナムへ行く』が映画になる。文化庁の今年度「国際共同制作映画支援事業」に採択された。11月クランクイン・主演松坂恵子。作った本の主人公は私の編集する「ウィメンズ・ステージ」の読者だった女性で、認知症の母…

死ぬということ

義父が亡くなった。葬式はやらない。布団に寝間着で寝ている前に線香を立てる台を置いただけ。花が2箇所並べられた。香典なし。祭壇なし。弔問に来た人も普段着で、しばしお菓子とお茶で「うわさ話」。笑いが絶えなかった。そして義父は亡くなった翌日、筑波…

相手にどう伝えるか

コミュニケーションをどうとるかというテーマでインタビュー素敵な女性ですよ。結局伝える自分の伝え方に問題があることが分かりましたね。「こんなに話しているのに分かってくれない」「どうしてそういう風に言うの?」と相手の問題にしていることが多いこと…

エッセイ塾開く

4月14日は、「描写と説明の違い」をやりました。なぜ自分のエッセイが面白くないのか。よくよく考えてみると、説明になっていることが多々ありますね。エッセイは描写なのです。描写とは何か。自分の思い、感性でものを見ること、つまり風景も何を言いたいか…

樹木葬

お墓のこと、葬儀のこと、気になっていませんか。そんな関心から取材に。 3月、東京で満開の桜の木の下で合同葬祀が行なわれていました。遺骨を土に還す樹木葬のひとつで「桜葬」。桜の木の下に個別区画を持つ集合墓で、一本の桜の下に皆で眠り、皆で集うも…

エッセイ塾「つれづれ」やりました

西東京市のエッセイ教室の卒業生で発足したエッセイサークル「つれづれ」。2か月に一度の集まりがあり、「先生」として出席。今回の作品は「モンブラン」他。なかなか苦戦しつつみなさん書き続けていて嬉しいのひとこと。モンブランとは山のこと。書き出しは…

「カフェ・刻(とき)」で交流

4月8日、スペース「すてーじ・刻」で、「カフェ・刻」を開き、会場となったわが家のリビングは満員。これはいわば喫茶。でもちょっと違うのは、お茶するだけでなく、ちょっといい話を聞き、交流し合うこと。この日は私が取材の中で出会った女性たちから学ん…

オリンピック

人生のアクシデントにどう立ち向かうか。それまでの自分が試されるのでしょうね。 日本人史上初の夏・冬のパラリンピックで金メダリストになった車いすランナー・土田和歌子さん。高校二年の交通事故で脊髄損傷により下半身不随に。リハビリのなかで障害者ス…

集い開く

9月11日、私の主宰する雑誌「ウィメンズ・ステージ」の11回目の読者の集いを、落ち着いた雰囲気の白金甚夢迎賓館で開催。これまで100人規模で開いてきたが、これからはこじんまりと、参加した人たちがちゃんと触れ合えるものにしようと、テーブルに着席。コ…

聞く力 とは

作家・エッセイストの阿川佐和子さんの『聞く力』がヒットしています。『週間文春』の対談連載の体験をまとめたもので、インタビューとはなんぞやを説いたもの。 阿川さんとは八月、NHKで会いました。私も二十歳から新聞の仕事に入り、今も女性誌でインタビ…

福島の家族に来てもらいました

8月、清瀬のNPO団体の「東京親戚プロジェクト」の取り組みに応え、フリースペース「すてーじ・刻」に福島市の一家族Aさん一家に来てもらいました。祖母、母親、長女・中2、次女・5歳。父親は単身赴任中。自宅は自主避難地域。5歳の子の通う保育園は8月5日か…

声と体の不思議

「身体と声の健康教室」を開く、「こころの五線譜」が肩書きのAさん(六十四歳)。心理カウンセラー・ポピュラーボーカリストで、「心をほぐす音楽」といわれます。 「こころの五線譜」とは、心の琴線に触れる、細やかな心の音という意味。小柄でよく笑い、目…