好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

エッセイの出版パーティ開く

8月20日のエッセイ塾は出版パーティ。出版したのは先にYさん(八四歳)。たくさんの煮物等のパックとともに登場。体の不調等で塾から遠ざかっている80代の方たちも駆け付けました。出版パーティにはみんなに声を掛けます。「書き合う」仲間のつながりはかけがえのないものですから。

久しぶりに顔を見せた方は、「調子が悪くて長くいられないの」と言いつつ、袋から漬物や煮詰めた丸コンニャク等の差し入れ。持ち帰ってと野菜まで持って来てくれました。 出版パーティを開くのは書き上げた方をみんなでお祝いし、しっかり褒めてあげるため。その努力たるや並大抵ではないし、喜びあってこそ本の完成としています。

並びましたよ、テーブルに逸品が。大根サラダ、味の深―い卵焼き、野菜を肉で巻いたものや、食パンをのり巻きのようにしてギュッと蒔いたお洒落なサンド。お漬物がおいしい。

遠くから来ているのに、みんなの取り皿やらコップ、箸やら残ったモノを入れるビニール袋までの持参でありがたい。

まずは紅茶でYさんを中心に乾杯。事前にYさんがみんなに本を送っているので次付感想が出ます。二度も読んだ人もいて、「話題が豊富で考えさせられる」「なんといっても擬人化がうまいねえ」と続きました。ここは勉強の場なのでおせじは抜き。それでもそう言いたくなるのです。

そんな中、Yさんが、話し始めたのが、今戦争へ向かっているのではないかという憤り。本にもしっかり書いていました。「ある日突然戦争になってしまった。あの繰り返しは絶対ダメ」。

それからは今の時代をどう見るかという意見が続きます。どうして国民無視の政治がこうも続くのか、どうでもいいと思っている人が多すぎる等々。顔つきまでけわしくなってきたみたい。あきらめないこと、身近なところで言いたいことは言っていこうよと話は途切れません。

じゃ、何が私たちにはできる?

「今感じていること、考えていることをちゃんと書くことじゃない」。そう、だからエッセイ塾で書くんですよね。