好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

書き続けるには力がいる

2月18日、エッセイ塾で四年ぶりに作成した文集づくりの完成を祝いました。みんなの作品をコピーして、各自が思い思いに自分だけの1冊に仕上げて持ち寄り、お披露目となります。やり上げた努力を称えて、お菓子と飲み物持参の祝いとなりました。

 

互いに教え合っての製本。どんな方法にするかはお任せ。糸を使った和綴じの方は、紙が分厚いため針を何本も折ったとのこと。奮闘のかいあって綴じがしっかりしている上、細部まできれいで一同感嘆の声。文集の雰囲気を毎回同じトーンにし、色違いで通しているのも洒落ています。

 

表紙はいずれも品よく美しいものに仕上がり、熟年ならではの作品になったのではないでしょうか。俳優・沢村貞子料理本に惹かれたという方は着物柄の落ち着いたもの、好きな書家の描いたカレンダーを活用したもの、優しいトーンの包装紙の柄を上下にうまく使ったもの等々。

 

驚いたのは有名なお菓子の店の花柄の包装紙を使ったものが、セロハンで覆われていたことです。

そういえば昔、多くの本がきれいにセロハンで包まれていたっけ。面白かったのは奥付の自分の名前のところに押したハンコの上にも小さなセロハンをくっつけていたこと。やりますねえ。

 

どうせならしおりも付けたいねというわけで、まだ挟み込む余裕のある人は入れてみることにしました。

 

塾で文集を作るのは六冊目になります。今回集まった作品は十八本。文集にする楽しみは他の人の作品をじっくり読めること。切り口や表現の仕方、言葉の選び方などが参考になるのはもとより、一緒に学ぶ人が抱えているものの大きさを知ることで、自分の人生を考える機会となるようです。

 

交流で話すのは「書くことは生きること」。特に年齢を重ねて書くということは、力がいります。だから本を出版したときはみんなでお祝いをします。並大抵のことではないからです。

 

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だって去年よりは今年、今年より来年と、確実に自分も、周りの環境も変わっていきます。ボケーと生きていたら老いは加速度的に追っかけてくる気がしませんか。歯止めはかけるには、今の自分をちゃんと見つめてあげること。仲間とそれを書き合えると、もっといいですね。