好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

エッセイ塾で酒造会社の蔵へ

エッセイ塾では年1、2回.外へ。

11月26日は東京福生市の石川酒造へ。160年続く酒屋で、建物は国の登録有形文化財に指定。大きなけやきや木々が並びます。

今回はここのエッセイ塾。蔵で生徒さんたち手作りの文集が展示されることもあり、見学をかねて訪ねました。

まずは、庭に立つ洒落たレストランでランチ。

ゆっくり蔵に展示された作品や陳列された陶器などを見た後、これも160年の歴史ある母家でのエッセイ塾。ここで書の勉強をしている生徒さんの口添えで母家の応接間を使わせていただき、感謝と、どんな建物か興味いっぱいでした。

今回の塾のテーマは作家・江国香織の「とるにたらないもの」から、日常の、気にしないようでいて、とても愛着のあるもの、かけがえのないもの、愛おしいものは何か、取り上げました。

江国氏の本には、輪ゴム、傷、石けん、ゆで卵など。それが微妙な繊細な感性でづづられていて、皆、感動あるのみ。そんな風には書けないけれど、身の回りの気になるものについて作品にしようと話し合いました。f:id:office2b:20231128000328j:imagef:id:office2b:20231128000332j:imagef:id:office2b:20231128000337j:image

 

今月はよく動きました

習っている二胡の発表会で舞台に乗りました。夫がいたときは、ずつと練習場所までの送り迎え。練習日の前日に音をだしていると、「あした、練習あるんだね」とひとこと。そう。その日くらいしか弾かないため、上手くなるはずはない。なのに苦言もしなかったなあ。

発表会なんか絶対イヤと思っていたのですが、これもなかなかいい経験でした。コツやじぶ工夫が聞けるので、収穫大いにあり。

さらに支援に通っている障害のある仲間ミュージカルもあり、一緒ぬ歌の練習したり、セリフを確認したり。「生きるつて素晴らしい」と叫ぶ姿。圧巻でした。

そして義母の介護にも。老いることがどういうことか、見せられた気持ちがします。丁寧に今できることを大切に生きることがいかにたいせつか、考えさせられます。

 

 

奥多摩へ

山梨県小菅村からエッセイ塾に来ている生徒さんのお誘いで先日奥多摩の紅葉を堪能。

すつかり寒さの中の小菅村でしたが、そのおかげか、紅葉の艶やかなこと。ハッキリと赤かつたり、やさしさが香る黄色だつたり、陽の当たるところはまだ薄い緑で、徐々に色付いていくあたりの自然の見事さ。

山にも登り、どんぐりや栗の皮を見つけて喜んだところ、「今年はほんとにわずかにしか見かけなかった。動物たちは困っただろうなあ」とのこと。気象変化がいかに動植物に影響しているか、改めて知りました。

こんな話も。林では何かがたくさん取れ過ぎると、動植物が繁殖しすぎ、みんなが生きていけないため、自然と食べられる数が調整され、淘汰されるのだとか。

すごいですね。人間は欲望で好きなだけ作ったりあきると捨てたりしますが、自然界では自然に「調整」や「淘汰」がされ、子孫を守っているんですね。つくづく人間は自然に生かされている存在だと知りました。

夫が亡くなって初めての遠出。エッセイ塾の催しで奥多摩に生徒さんたちと来たとき、清瀬から車でみんなを連れて来てくれたのは、夫でした。f:id:office2b:20231113183635j:imagef:id:office2b:20231113183639j:image

10月の「女性作家で楽しむ読書室」は樋口一葉です

10月28日に開催。13人も参加。嬉しい悲鳴でした。司書の重村さんはこの日のために一葉関係の本7冊読破。

冒頭話したのは、「一葉といえば貧しく苦労ばかりの人生と思われがちだけれど、生い立ちは違うし、そこで培われた生き方が貫かれている」と強調しました。

祖父は百姓総代として江戸に出て、老中に直訴した正義感の強い男。父は幕府が西洋の書物を調べるために作った、今でいう外務省情報局のようなところでも働いた、開明的な人物。

学問を大切にした父やその家庭環境で、4歳で小学校へ入学、冒険ものが好きだつた一葉は6歳で「里見八犬伝」を3日で読んだというのですからビックリ。

父親の死後、戸主となり、家族を養うため物書きをめざすものの、彼女の書き方は当時の風潮には合わず苦労続きだつたものの、さまざまなやり方で乗り越えていく姿は痛快そのもの。

お金持ちからの借金は当然のような感覚?痛快なり。女性には仕事がなかつた時代。著作の多さは目を見張るものあり。なぜそんなに書けたのか、分かりました。一葉の家にはいつもたくさんの学生らが議論に集まっていて家計が苦しいのに食事などもてなしていた一葉。

なぜふるまいなんかと疑問だつたのですが、彼らの話からもいろんな情報を得ていたらしいのです。のしかかる壁を独自に切り開いていたんですね。

その生き方に参加者も大いに共感。やはりすごい人なのですね。f:id:office2b:20231029211021j:image

次回は2024年1月27日。百人一首の中の女性たちを取り上げます。

 

 

これからの人生を快適に過ごすために必要なこと。

夫を亡くし、ひとり暮らし。

子どもたちはいろいろ気を配って訪ねてくれるし、心から案じてくれる友人もいるし、ときどきランチしたり、旅もする。仕事もある。

ただ何か大変なことは、急に襲ってくる。先日夜中に苦しくなり、吐いてしまつた。いざとなれば子どもたちへ、と思うものの、まあなんとかなるわいと思い、なんとかした。

こんなことがこれから何度かでてくるだろう。

ハタと考えた。友人たちはきっとなんとかしてくれようとするだろうが、だいたい同じ歳。そう甘えてもいられない。

で、自分の周辺をなんとなく見守ってくれる人を探し、見つけた! 

何かをちゃんとやつてくれなくてもよい。

ひとりによりかかるつもりも、ないから。何となく気にかけてくれる人、たまに家の前を通って洗濯ものが干したままとか、見てくれるような、何かあった時遠慮なく頼める人だ。

ひとりは50代の現役で働いてる女性。「見守り」のボランティアさん。月1回の訪問と、何かあつたら夜でも電話OK。看護師などに繋いでくれるらしい。

先日早速来てくれて、2時間おしゃべり。お母さんが亡くなったとかで、私がお母さんと近い年齢なのでと言って下さった。

この日は彼女の悩みのような?ことを聴いたり。生い立ちなどで互いに涙すろこともあり。いい方でほつとした。

もうひとりは掃除など家の困りごとをなんでも?やつてくれる50代の建築家の男性。気になっていた窓拭き、エアコン掃除などのほか、靴箱の修理も挑戦していただき、さらにパソコンまでみてもらつた。やれないこと、やつてほしいことを言ってほしいと言ってくださる。

介護していた方を亡くされて、何か人の役に立ちたいと始めたらしい。私の気持ちが分かると言ってくださった。

一応私にもできる掃除道具をダイソーで揃えてくださつたが、忙しいこともあつて、あまりする気がない。それを見越してか、「なんでもやるので無理しないで」と、優しい言葉。

そんなわけで、夫が亡くなってあまり掃除に身の入らない私。気になるとこ全部してもらうことにした。無料なり。いつか仕事にとおつしやる。こんな男性がいたんですねえ。

講談「はだしのゲン」を聴きに。

10月22日.エッセイ塾の生徒さんたちと、以前インタビューしたことのある講談師神田香織さんの講談「はだしのゲン」を聴きに行きました。

漫画「はだしのゲン」は広島市平和教材から外され、問題になつています。描写が過激といいますが、これが事実なのに、全く不当。今起きているロシアのウクライナ侵略などをみても戦争とは残虐なもの。歴史の事実を知ることこそ、これから生きる上でいかに重要か。子どもたちになんとしても伝えたいと実感。

帰る途中、喫茶店へ。戦争がもたらすものへの怒りを話したり、抱えてる思いや近況も言い合い、「こういう仲間がいるから元気でいられる」とホッと。次はどこへと、夢が膨らみました。

 

ゆっくりの旅へ

スペース「すてーじ・刻」では時々、スタッフ皆で、それぞれが行きたいところを探し、楽しむことにしています。いろんな取り組みをしますが、自分たちも楽しみ、交流するのが目的。

コロナ禍でずっと行けはかつたので9月、久しぶりに実施。箱根へ。

仙石高原すすき野群生地や箱根湿生花園なと時間かけて回りました。花の名前を調べたり、花びらの驚異的な美しさに息を呑んだり。立ち止まり、しばし見つめる場面多しで、何度も「もう行くよ」の声が飛びました。

観光は無し。たまたま立ち寄ったとこで食事。山並みを目前にのんびりお茶。ふっと心配ごとが出ると、じつと聞きいつたり。

帰りも早く家路に。f:id:office2b:20230927124447j:imagef:id:office2b:20230927124532j:image自分たちにあった旅行でしたね。