好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

夫、「不屈の戦士、ここに眠る」の霊園に

11月13日、夫が勤務していたジャパン・プレス・サービスの方の案内で、東京・八王子にある霊園に。小林多喜二宮本百合子なども入っています。

子どもたち2人も同行。山裾にあり、それは広いところで、周りは見渡す限り林。落ち葉が舞い落ちる中をお墓に向かいました。それは大きな石が立ち、中央に書かれたこの文字は、宮本賢治氏のものでした。戦前から命をかけて社会のために身をささげた方たちが眠ります。

夫がいれば、「いいとこだねえ。ぼくなんかいいのに」と言ってそう。何事にも探求心を向け、これはと思うものには長年携わり、途中で投げ出さない性格でしたね。夫の部屋を整理していると、さまざまな地域の庶民のたたかいについて自治体の方とやりとりしていた書類もありました。深く歴史をコツコツひもといたいたようです。

帰りには、八王子に住んでいる友人を訪ねました。いろいろあって離婚。71歳で再婚し、懐石料理屋を開店したものの、まもなく、足を悪くし、歩くのもたどたどしくなり、閉店。ただし、夫婦とも料理好きで、「閉店ではなく休業」と、今も年間200人の人たちが訪れているといいます。

広報せず、知った人が来るだけのお店。この日は松茸ずくしで、土瓶蒸しなのものを初めていただきました。久しぶりに会う友は、また手術が控えているというのにもかかわらず、笑顔、笑顔。「なんとかなるものよ」が口癖です。

当初再婚には友人たちと大反対した私。だってこれからだと、だんなの介護の生活になるもの。ところが今は、彼女が介護されてる身。「歩くときは手をとってもらわないと進めないの。人は仲がいいのねというけれど、実は介護されてる私なの」と、またまた笑顔。よかった。

夫と来ようと思っていたもののコロナで来れず、そのままに。それが残念でした。