不思議なほど食に対する関心がなくなつた。飲み物だけですましていたり、固形物が取れない。というより必要としない感じになる。
何日もそんなことが続くと、やれ食べろ、体が持たないからと、食べることを強要される事態が出て来る。
体が要求しないんだから、入らないんだよ。お腹一杯なんだから。
夫が亡くなってほぼ2週間は娘と息子がいてくれたので、何となく体に入れていた。誰かがいると、雰囲気で食べてしまうのも不思議なものだ。
と、子どもたちも出勤が始まった。息子が土日は泊まりに来るし、娘も見計らって様子見に来てくれるが、ほぼひとりの暮らしが始まった。
すると、毎日、小さな幾つものパックに入った料理が届くようになつた。朝だったり、夕方だつたり。一日に2回のときもある。毎回違うので、レパートリーの多さにビックリ。
ちゃんと果物あり、お菓子あり。簡単に作れるヨーグルトのレシピまで。目の前にあると口に入れてしまうのだから、自分でも現金なものだと笑ってしまつた。
こうして2週間も続いたころ、こんどは料理でなく、路地で売ってる野菜が届くようになり、美味しいパン屋が特売してたと7個も色とりどりのパン🥐がきた。冷凍しといて、ということらしい。
そして、しばらくしての様子うかがい。そろそろ自分で作れということだ。この間、暑さが尋常ではなかつたため、ここにきてボロツと言ったのは、食中毒がとても心配だつたとのこと。
そんな思いをさせてしまつてたんだねえ。申し訳ない。
先日は、たまには外でランチしようとのお誘い。外食しないので、近くの店も、ほとんど行ったことがなかつたが、広くて静かなスパゲッティ屋へ。
「ここだと1人でもいられるし、私に声かけてくれたら一緒するからね」と。ランチの後は初めて彼女の家へ。ひとりご飯のおすすめレシピをたくさん披露していただいた。ついでにと、愛読しているという「ラクしておいしい頑張らない台所」の本を借りた。
彼女の家は我が家から3分と近い。やはり近くの友こそ、有難いね!