NHKの「ラジオ深夜便」アンカーだった宇田川さんと会いました。
いつも食事はひとりで行くのだとか。
「ひとりで食堂に入れないという人が信じられない。かわいそうと思われないかとか、惨めみたいとか、そんな締め付けを自分がやってはダメ。人は基本、ひとりでしょ。ひとりがあるから仲間の良さも分かるし、ひとりでいることの大切さを知っているから仲間の大切な時間も分かる」。確かにねえ。
話が佳境に入ると、語気強く、「もっとみんな吠えなくちゃダメ」ときた。「深夜便」のリスナーは「ラジオ深夜便」を吠えるパイプとして投稿していて、社会参加の窓口になっているのだと言います。
「みんな吠えたいの。仲間もほしい。でも仲間だけじゃダメ。毛づくろいばかりして互いにいいね、いいねと言い合うようになるから。50代から少しずつ吠え始めて、70、80代になったら一生懸命吠えてよ」