好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

いつもトイレ探し

出掛けたら、必ずトイレマークを探す私。電車に乗降する時はむろん、街やスーパーでも見つけたらすぐ入り、喫茶店ではその位置を確認し、入る。さっきしたから大丈夫と思っても出たくなったらと思うと不安ですましておきます。
だから取材に行っているのやらトイレを探しに行ってるのやら分からない私。
スポーツジムのインストラクターは、毎日内てい筋を鍛えお尻の穴をギュッと締めろと言うけれど、毎日やっている人なんていない。できないから来ていることを、分かっていないんだなあ。
でも鳥の話を知って安堵しました。鳥はできるだけ身軽でないと飛べないので、飛びながらたらしているという。どうやら人は鳥に近づいているらしいと言った人もいましたっけ。
歳をとると使い込んだ体が文句を言い始めます。ある日、背中がひっかき傷だらけになっててびっくり。夜中に泥棒が掻きに来た? なんのことはない、痒くて自分で掻きむしっていたらしい。急に足が前に出なくなり、幼児のように道路でバタッと倒れたことも。でもいいことに、熟年では恥ずかしいとかあせりというものがありません。誰にでもあることと知っているからです。
 血気盛んな頃は普通がイヤでもがいていた気がします。でも今は普通がとっても嬉しいのです。平均以上を目指していたのが、とにかく平均点までと努力する。これが歳を重ねるということなんでしょうね。
 そもそも病と正面から四つに組んでやっつけてやろうなんて飛んでもない。それにどこが正面か分かったもんじゃありません。「こんな女に誰がした」の歌の文句ではありませんが、「自分が長年かけてやっちゃった」んですから。
私は時の流れに身をまかせます。とりあえずほっておく。愚痴を言い始めたらさすって気にはしてるのよと、甘い声をささやきます。
免疫力にプラスして四季の変化も影響するのでしょうか、あれっ、痛くない。また襲ってくるかも知れないけれどそのときはそのとき。それくらいの度量がほしいですね。