好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

自分の中の変化

 「ウイメンズ・ステージ」の読者から嬉しいメールが届きました。北海道から。

私が出版した17人の女性の生き方を取材した『50歳からを生きる』を読んだ感想でした。

取材したひとりが映画監督の松井久子さん。彼女がアグレッシブな生き方を選択し

ていると心惹かれたと指摘します。

 松井氏は「老後資金など考えず、今したい事をする」と決意し、小説『疼く人』を出版。この本は古希を迎えた主人公が年下の男性と出会い、人生後半から経験する熱い恋の行方を追うもの。

「予約で入手して読んでから、自分の中の何かが変化したと感じた。 

 それ迄は自分の身体なんか無いように生きてきていたのだが、友人が乳がんの手術したり、70代の恋の本を読んだり、心身というものについて考えざるを得ない心境になった。

 子どもの頃からいろんな事を感じないようにシャットダウンしてら生きていたので、お風呂に入っても、あ~気持ちいい~と感じられるようになったのは退職して後の事。しつかり心身を労わってあげないとと、今更のように思い、必要以上に男性を警戒し過ぎず、自然な気持ちで交流するようにしたいな~と、68歳になってようやく思えるようになった。この先もいろんな意味で楽しみを見出しつつ、生きて行こうと思う」と書いていました。

 一生懸命生きて生きて、年齢を重ねたからこそ、長い間縛られていた思い込みから解放されるトキが訪れたのだと思いました。