好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

惹かれる言葉

4月22日の「女性作家だ楽しむ読書室」は作家・田村俊子を取り上げました

戦中の女性作家を見ていると、必ず出てくる作家ですが、なかなか手にとる機会のない田村俊子。幸田露伴に師事、26歳のときに『あきらめ』でデビュー。青鞜社の創刊号に『生血』を発表するなど多くの作品がある中で『女作者』『木乃伊の口紅』などを取り上げ…

「われは誇り高くして 借り物を身につけず」とは

先日開いた「女性作家で楽しむ読書室」は海外文学を日本に紹介した作家を取り上げました。「クマのぷーさん」の石井桃子、「赤毛のアン」の村岡花子、「小公子」の若松賤子ですが、どの作家も女性が一人の人として認められていない時代にあり、もがきつつも…

新刊「あした転機になあれ」の反響続く

愛知県豐田市の中根さんからは25冊の注文かありました。中根さんは第3空間絵画教室や朗読会を開催。生徒さんが絵を描いているときに、本の中からひとつずつ読んで聞かせたところ、多くの方が手にとってくれています。「文が短いのもいいし、書いてあることが…

心が錆びないように

『徒然草』に「刹那をはこんでいく」とありますが、「運んでいく」という感覚が大事で、目の前のことを丁寧に心を込めてし終えていく、その接続が人生だからという意味です。 以前、取材していてドキッとしたのは、老化すると人を祝福できなくなるということ…

人間らしい脳になるのは60代から

脳科学者の黒川伊保子さんをたまたまテレビで拝見。テレビ局で女性脳と男性脳の違いをとくと聞いたこを思い出します。 夫とのいさかいなどを聞くと、黒川さんは「理解してもらおうというのがそもそも無理」とバッサリ。男性脳は右脳と左脳をつなぐ渡り廊下で…

死に方のコツ?

いつから人は死を自然なこととし受け入れられなくなったのだろう。ある女医さんの話を聞きつつ、思いました。 著書にはこんなことも書いてありました。「誕生の苦しみに比べると死ぬなんてよほど楽なはず。出産のときの、あの痛さ。暗くて狭い山道をくぐり抜…

「反省なんかしていないで、自分のことをバカって叱るのが一番。バカでいたくなければ自分でなんとかするでしょう」

日本画家の堀文子さんの言葉です。アトリエに訪問したのは フリースペース「すてーじ・刻」で「断捨離的 心の整理塾」を開いていた頃。 最終回の「整理塾」は、「ガラクタって何? どうして捨てられないの?」がテーマでした。「ガラ」とはガラガラと物が触…

自分の中の変化

「ウイメンズ・ステージ」の読者から嬉しいメールが届きました。北海道から。 私が出版した17人の女性の生き方を取材した『50歳からを生きる』を読んだ感想でした。 取材したひとりが映画監督の松井久子さん。彼女がアグレッシブな生き方を選択し ている…

読書室で上野千鶴子著「在宅死のススメ」をテーマに交流

3月27日、「女性作家で楽しむ読書室」では、上野千鶴子著「在宅死のススメ」を中心に交流しました。 たくさんの参加で、これからをどう生きるかを中心に話が弾みました。上野氏の本では、2人暮らしより、家族と同居より、ひとり暮らしが一番快適だとの統計…

生きるのに遠慮はいらない

27日に「女性作家で楽しむ読書室」を開きますが、取り上げるのが、上野千鶴子の「在宅死のススメ」。なかなか面白い。 「認知症になつたらひとりで暮らせないから」「火事でも出されたら困る」また「どこても排尿してしまつて臭い」などと言われるけれど、言…

変化や速さ、恐れないで

10年近く続けたある新聞に掲載のエッセイの最終回がやっときました。こんなに長いコラムもないので、途中で何回も悩んでしまいました。新聞社の都合もあるのに、受け入れていただき申し訳ない限り。 なんでも閉め方ってあきらめも抱えているようです。まだや…

80代の今も「進化中」

80代のAさんの仕事はトータルコーディネートファッション。惹かれるのは、研究熱心なところです。 服飾専門学校に入ったのが25歳。請われて教師として残った理由は、「他の人と違って個性が強い」ところ。それだけに反発も強く40歳直前に独立。働く女性が社…

置き忘れていた優しい感覚

もうすぐ本誌も閉じるとなると、これまで取材した方たちのことが次々浮かんできますが、いずれも新しいことを学ばされた気がします。 「女性による女性のための写真学校」を開校したのが京都のAさん。欲しいものがなければ自分で作るのだと言って。「女性は…

ガンジーの言葉

東京新聞の望月記者の講演レジメにあったひとこと。実は以前インタビューした車いすの安積遊歩さんの娘・宇宙さん(22=彼女も車いす)の言葉にあったものでした。 「あなたのすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたこと…