好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

手紙が怖い

「女性のためのエッセイ講座」をやっている。先日手紙が話題に。手紙やハガキがきたら、すぐ返す人、2、3日して返す人といろいろ。「すぐ返事がくるのはいや。ちゃんと噛みしめて読んでくれていない」。なるほど。私は取材先から帰るとき、列車のなかでハガキを書いて投函してしまう。帰ると忘れてしまうからだ。大体1週間くらいして返事を出す人が目立ったが、返事を全部とつておく人もいる。「だって何書いたか忘れてしまうから」。しかり。忘れていい気がするのだが。そして亡くなったひとのはどんどん捨てていくという。そうかあ。1年経って返事が届いたと嬉しそうな人。なに? 特殊な靴の紐を売っているとこ知らないかしらとの問い合わせ。相手が知っていそうだつたから。返事は「これから探してみる」。その返事に彼女は「1年も私のことを思っていてくれた」。そうかなあ。「手紙が来ると怖い」という人もいた。な、なんで?「だっていつもメールだもの。封筒がきたら驚いてしまう」。案の定、このときは葬式の案内だった。じゃ、もらい物なんかどうしてる? ?これも「すぐお返しする人はいや。どこかに行ったついでに、この前はありがとうと言ってくれるのがいい」。そりゃ一番いいだろうなあ。でもなかなかどっかに行かない場合はどうしよう。いつも「お返し。お返し」と頭でベルが鳴っている。もらう方も大変なのだ。