好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

ボイストレーニング

 ボイストレーニングをすると五歳は若返る説があるのをご存知ですか。若くならなくても、なんかいいらしいのです。私も声がかすれ、声が出にくくなりました。
 
 そこで二月、スペース「すてーじ・刻」で女性のボイストレーナーを招いて勉強と実践。熟年男女が参加しました。
 
 年齢を重ねると筋肉の衰えが出ますが、声帯の筋肉も同じようです。若いときはいくらしゃべっても平気だったのに声がかすれたり高い声が出なくなるのは、若いときいくら歩いても走っても大丈夫だったのに、息切れがしてくるのと同じだとか。声帯も筋肉なので鍛えないかぎりどんどん衰えていくのですね。
 
 嬉しいことに声を出そうとすることは表情筋のトレーニングになること。顔の筋肉は重力でどんどん下がってきますから口を大きく開けたり、声を出すと、自然と頬が引き上がってくるからです。
 
 さらにこのトレーニングは、嚥下を避けるトレーニングにもなるのでいいことだらけ。声が出ないとしゃべるのがおっくうになり、人と会うことを避けるようになるので、心しておきたいですね。
 
 歌う前は必ず体ほぐし。体が楽器なのでストレッチしてよく動くようにします。首を回したり股関節を広げたり、肩を上げたり落としたり。
 
 次に腹式呼吸の練習。お腹に力を入れて、勢いよく息を吐き出すときに、「あ、あ」と声を乗せます。だんだん汗をかいてきます。いい声を出そうとすることは体を使うことになるのですね。
 
 歌は体中の骨を響かせて出すとか。なんのことか分かりませんが、正しい発声法でないといろんなところを響かせられないということでしょう。
 
 練習したのがハミング。まず大あくびをします。のどの奥が大きく開いているので、その形のまま口を閉じ、ハミングします。声を響かせやすくなるようですよ。
 
 日頃の訓練をひとつ。地声で話しているとだんだん声が出にくくなるため裏声を使えと勧められました。裏声とは電話を受けたときに、突然なぜかオクターブ高くなる、あの声。あの声で「あなた~、お帰りなさ~い」と言ってごらんと言われました。