好奇心のまま~瀬谷道子が見つけたこと

インタビューしたり取材して、はっとしたことを紹介。いいこと、楽しいことはまだまだこんなにあるよ

人間らしい脳になるのは60代から

脳科学者の黒川伊保子さんをたまたまテレビで拝見。テレビ局で女性脳と男性脳の違いをとくと聞いたこを思い出します。

夫とのいさかいなどを聞くと、黒川さんは「理解してもらおうというのがそもそも無理」とバッサリ。男性脳は右脳と左脳をつなぐ渡り廊下である脳りょうという場所が細いため、感じたことが潜在意識に上がりにくい特徴がる反面、女性脳は感じることを即言葉にできる能力があるそうな。

例えば女性脳は、雨が降ってきたら仕事の手を休めずに、子どもに傘を持たせたかなとか、スーパーが雨の日は安売りするから買いに行こうとか、どんどん考えが広がっていく。

それは男性からするとびっくりする能力で、こんなことができるのは女性脳が長い文脈をキープするのう力があるからだそうですよ。

驚いたのは女性脳の最強のときが50代後半からだということ。日々物忘れが増えている身としてはとても信じられない。

脳を牛耳っているのは生殖ホルモンですが、それは非常に乱暴な気持ちにさせるホルモンのため、女性ならちょっといじわるでイライラした気持ちにからめとられてしまうのだとか。

脳科学からいうと、12歳から52歳までの脳は、本来あるべき人間の、思慮深さとは違うものになっているというのです。

だからホルモンが減る55歳過ぎなんて、世の中を公平に見られる宝物のような脳であり、やっと人間らしい脳になった人たちなんだというわけ。

「記憶力は10代のときのようにはいかないが、ものごとをつかむ能力とか思考、判断能力が最も上がるのが50代後半から60代。だから本当の脳になっていくこの世代の女性たちこそ社会や家庭のリーダーシップをとってほしい」と黒川さん。

わが天下になった気分でした。